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漆塗りの技法に堆漆というものがあります。漆を何層にも塗り板状に固めて、その後研ぎだして造形する技法です。100回漆を塗っても数ミリにしかならないので、厚みのある造形を作るには何年も下準備が必要になります。
玄人堆漆とはこの堆漆方法を容易に、また自由な形状につくる事を可能にした漆塗りの新技術です。
元々、漆はプラスティックやゴム製品と相性が悪く、塗っても剥離しやすい。それを逆手にとってプラステック等で型を作り、その表面に漆を何層も塗り固めた後、剥離をさせて取り出すことで漆のみの造形を作り出す工法です。型の形状を3Dプリンター等で製作すれば、自由な漆器も製造可能になります。まさに陶器のデザインのような自由度が漆器にも応用でき、今まで作ることが困難だった形状の漆器が作れる可能性があります。
特許出願中:特願2014-007368